成人喘息
成人のぜん息は、小児期から継続している方、大人になってから呼吸器感染症、環境の変化をきっかけに発症することがあります。
患者様対象の成人ぜん息関連の多くの情報がありますが、当クリニックでは、飯野医師、小田嶋医師、増田医師が国の独立行政法人環境再生保全機構(ERCA)の資料作成に長年携わってきていますのでこれらの資料を使用して患者様への説明をしています。
環境再生保全機構の資料は、>>こちら
ぜん息症状の特徴は、つぎのとおりです
- 呼吸をするとゼーゼー、ヒューヒューという音がするぜん鳴があること
- 咳が続くこと
- 呼吸困難が起こること
- 症状は自然に治まることがありますが、繰り返すこと
- 冷たい空気、煙、ハウスダスト、運動により症状が誘発されること
- 台風や気候の変わり目に症状が出やすいこと
咳が続くときには、ぜん息以外の疾患が隠れていないかの確認が必要になります。
ぜん息と診断するために、いくつかの検査が必要になります。
ぜん息と区別が必要な疾患には次のいくつかの疾患があります
- 咳ぜん息:ゼーゼー、ヒューヒューと音がする呼吸困難はありませんが、乾いた咳が冷たい空気、煙、ハウスダスト、運動、季節の変わり目などで出やすくなります
- COPD(慢性閉塞性肺疾患):喫煙歴がある方で、痰を伴う咳と労作時の呼吸困難がある場合に疑います
- 心臓疾患
- 後鼻漏
- 胃食道逆流症
- アトピー性咳嗽:アレルギー体質の方に起こります。乾いた咳が続きます。
- 百日咳・マイコプラズマ肺炎
- 薬剤性の咳
鑑別をして診断をしていくために、次の検査を実施します
- 胸部レントゲン検査
- 呼吸機能検査
- 血液検査でアレルギーの有無の検査
重症度評価・コントロール状態の評価
症状や発作の頻度と現在の治療薬の使用状況によって重症度を決めます。
重症度別の標準の治療薬は、ぜん息治療管理ガイドラインで指針があります。
治療がはじまったら、症状のようすを評価してコントロール状態をみながら治療薬を調整します。
>ぜん息の治療
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