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分子標的治療

分子標的治療は、現在の医療の最新技術の一つです。

免疫学の進歩により、ぜん息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、じんま疹の免疫反応が徐々に解明されそのキーとなる物質であるサイトカイン、レセプターが解明されてきました。サイトカインに対しては、特定のサイトカインまたはそのレセプターのみに結合する抗体を作成してそれをヒト化することでヒトに使用できるようにしたものがあります。

いくつかの分子標的薬が開発されています

ゾレア(オマリズマブ):注射薬

即時型アレルギー反応をおこす主体であるIgE抗体に結合することでアレルギー反応を抑制します。

適応症:気管支喘息(6歳から)、季節性アレルギー性鼻炎(12歳から)、特発性の慢性じんま疹(12歳から)

 

ミチーガ(ネモリズマブ):注射薬

アトピー性皮膚炎のかゆみを誘発するサイトカインIL-31受容体に選択的に結合してかゆみを抑制します。

適応症:アトピー性皮膚炎(13歳から)

>>マルホ製薬の患者さん向けのページ

 

デュピクセント(デュピルマブ):注射薬

アレルギー性炎症をおこすサイトカインIL-4,IL-13受容体に選択的に結合してアレルギー反応を抑制します

適応症:アトピー性皮膚炎(6ヶ月から(2023年10月から適応がひろがりました))、気管支喘息(12歳から)、鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎、結節性痒疹(15歳から)

>>Sanofi の患者さん向けのページ

 

ヌーカラ(メポリズマブ):注射薬

好酸球性炎症を誘導するサイトカインIL-5に結合してアレルギー炎症反応を抑制します

適応症:気管支喘息(6歳から)

 

ベンラリズマブ(ファセンラ):注射薬

好酸球性炎症を誘導するサイトカインIL5の受容体に結合してアレルギー反応を阻止します。

適応症:気管支喘息

 

リンヴォック(ウパダシチニブ):内服薬

アブロシチニブ(サイバインコ):内服薬

オルミエント(バリシチニブ):内服薬

細胞内にアレルギーのシグナルが入るところのJAKに結合して、炎症を抑制します

適応症:アトピー性皮膚炎

  リンヴォック:12歳から(体重制限あり)

 

 

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